今年、いろいろなものが収穫できました。
あらためて自然の恵みに感謝!
でも、たくさん実るはずのミニトマトが
「一個しかならなかった。失敗だわ。
あんなに肥料をやって、
ちゃんと園芸書通りにやったのに...どうして?」と、言う方がいる。
私には、その一個が実ったことがとても大きなことなのに....と思う。
人間は欲張りだ。
食べるときにはお腹いっぱいまで食べたいと思うし、
野菜を育てれば、たくさん実ってほしいと思う。
それが当たり前のように過ごしてしまう。
ところが、植物というのは、
常にエネルギー効率を考えて生きている。
人が世話をしてくれたことに反応はするけれど、
基本は環境に対して反応しているだけなのだ。
良い環境であれば、自分で光合成によってエネルギーを生み、
それを効率よく自分の中で分配する。
最初は成長することにエネルギーを使い、
さらに多くのエネルギーを得るように頑張る。
そしてある時期が来ると、種をつくるために働く。
もしも環境が悪ければ、なかなか実をつけるわけにはいかない....
だって、実をつけるには、一番エネルギーがいるのだもの。
環境が改善するまで、頑張って頑張って生き続け.....
それでも無理なら、最後に一個の実をつける。
次に命を繋ぐために....。
植物はどんな思いで、その一個を実らせたのだろうか....
いろんな親の思いが、遺伝子として組み込まれている。
たった一個だけれど、
とても意味のある収穫なのだ。
植物ってすごい。
いろいろなメッセージがあるんだよ。
だから、面白い。
来年はきっと2個以上の実が取れる様に
頑張らなくちゃ。