ちゃんと植物は育っているのに、
上手く育たない...」とよく言う方がいる。
上手である必要はないのになあ...と思う。
植物はいつだって一生懸命に生きています。
悪条件な場所でも、
なんとかその環境に順応しようと努力しています。
植物を育てる上で大事な事は
植物の種類に合わせて育て方が違うのではなく、
植物が居る環境によって、育て方が違うのです。
例えばラディッシュの育て方は一つじゃない。
それが日当たりの良い畑なのか?プランターなのか?
日当たりの悪い場所なのか?
屋外ではなく屋内だったり....
鉢や土が変わるだけで、育て方が変わる事だってあるのです。
日当たりが悪ければ、
通常の倍の生育期間を要する場合もあります。
きっと間延びしてヒョロヒョロしているかもしれませんね。
でも、それは下手なのでしょうか?カッコ悪い事なのかしら?
違うと思うな。
だって植物が選んだ形なんだもん。
でもね...
例えば室内で植物を育てれば、光線量も少ないだろうし、
風も吹いていない...そうなれば、根が水を吸い上げる力も弱いのです。
だから外の植物と同じように水を与えたり、
水が好きな植物だからと言ってガンガン与えて、
さらに根をいためてしまうことだってあります。
大事な事はマニュアル通りにはいかないということ。
そして、植物が喋っている事を感じる事です。
機械的に(定期的に)水を与えるのもよくありません。
肥料だって与える間隔の目安は書いてあるけれど、
与え時は書いてない。
植物ののどが乾いたとき、お腹が空く時っていつなんだろう?と考えてみて。
園芸は植物を上手に育てる事ではなく
植物を育てて何を得るかが大切なんです。
それが楽しい時間だったり、美味しい収穫だったり、豊かな生活だったり....
要するに体験なのです。
その体験がどれくらいワクワクすることができるかによって、
見えてくる世界は全く違うのだと、私は思います。