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今日から会社もお店も冬休み。
お店を閉める時に
お正月飾りをドアに付けて....
ああ、やっと年末なんだと思った。
生花市場では仲卸さんに声をかけられ、
自宅用にチューリップなどいろいろ買って帰った。
チューリップと言うと
いつも思い出すのは
夫と二人でチューリップの花畑をつくった思い出。
今から20年も昔。
新婚だった頃、一軒家に住んでいた事があって、
庭一面に500球のチューリップを植えたことがある。
植えるのも大変だったけれど、
咲いたときの美しかった事と
毎日刈り取って、会社に持って行ったり
近所に配ったり、
友達にプレゼントして歩いたのが
二人にとって何より楽しかったのを覚えている。
庭を見に来た通りすがりの人にも
どんどん花をプレゼントしたっけ。
この花を見ると
私達夫婦はいつも同じことを考える。
私は園芸家として
彼はフィールドデザイナー(造園設計士)として
同じに思う事は
喜びも楽しさも、分かち合う事ができれば
多くの人が幸せを感じあう事ができるということ。
植物を育てる(園芸)のなかには
新しい発見が必ずあって、
その発見から小さな幸せを見つけることができる。
そしてその小さな幸せに
共感できる人が増えることで
大きな幸せへと発展していくものなんだ。
私は今年、どれだけ幸せの種を配る事ができただろうか...
2009年はありがたい事に本当に忙しかった。
植物達ともゆっくり話をする事もできず、
店に立つ事も少なくなり、
本来の仕事がおろそかになってはいなかっただろうか...
私の人生の仕事は「人の心に種をまくこと」
でも種をまくだけでは芽はでない。
心に潤いを与え、その人に光が照らされるように導く事で
いつか相手は「あっ」と何かに気づく。
それは実際に種をまき、植物を育てる中で自分自身と向きあい
ふと思うことなのだろう。
すると表情がパアーっと変わって、その人がとても輝いて見える
私はその瞬間がたまらなく好きなのだ。
来年も多くの人と出会うことになりそう....
新たに出会った人たちの心にも
せっせと種をまき
それぞれの心に楽しい芽が出てくれたら嬉しいな。
どんな花や実がつくかは、その人次第。
園芸も人生も結果が大事なのではない。
大切なのは
そこに行き着くまでの努力とプロセスなんだと私は思う。